路線価(その5)
2013年5月9日今回から路線価の実務的な内容に触れていきたいと思います。
路線価とは前回も説明しましたように、相続税や贈与税の計算をする時に使うものです。土地は時価を計算するのが原則ですが、全ての土地の時価を計算するのは大変です。そこで、税務署は道路に値段を付けました。これを路線価といいます。この値段に土地の面積を掛けて土地の相続や贈与の評価にしました。毎年変わります。この路線価が発表になるのが7月で、全国の国税局・税務署で公表されます。
ここで、何故7月に発表になるのかと疑問に思われたかもしれません。以前の紙ベースの冊子の時は、8月の発表でした。インターネットの閲覧が可能になり、冊子が廃止されてからは7月の発表となりました。今年の1月に亡くなった方は10月に申告しなければなりません。そこで遅くとも7月ぐらいにはその年の路線価を発表しないと相続税の計算が間に合わないからです。