路線価・公示地価・基準地価の違いを知る(その8)
2013年10月18日続きを見ていきます。公示地価などが敷地そのものについての価格(単価)なのに対して、路線価は一定の距離を持った「路線」に対して価格が決められます。つまり、その路線に面する宅地の価格(単価)はすべて同じという考え方で、個々の敷地における価格はその形状などに応じて補正をします。ただし、大都市部の幅の広い路線などでは、上り車線側と下り車線側、あるいは道路の途中から別々の異なる価格が付けられる場合もあります。
都市部の市街地では、ほぼすべての路線(公道)に対して価格が付けられるため、その基礎となる調査地点(標準宅地)の数は約36万(2012年の場合)にのぼります。公示地価や基準地価における調査時点の10倍を上回る数のため、評価時点は毎年1月1日ですが、これが公表されるのは7月1日となっています。なお、2007年以前は毎年8月1日に公表されていましたが、これが1ヶ月早められる代わりに、閲覧分の分厚い路線価図の作成が取りやめられました。
全国の路線価図(過去3年分)は国税庁のホームページで見ることができます。路線価図には1平方メートル当たりの単価が千円単位で表示されていますので、例えば図中に「200」とあればその単価が20万円ということになります。(出典元:平野雅之氏 http://allabout.co.jp/gm/gc/25694/)