公示価格
2012年10月14日公示価格について見ていきます。公示価格とは、国土交通省が示す土地の値段となります。不動産鑑定士の評価を参考にし、国土交通省の土地鑑定委員会(こういった組織があります。)が公示価格を決定しています。毎年1月1日が評価時点となり、3月下旬頃に公表されます。公示価格は、もともと公共事業用地の取得価格算定の基準となるものですが、それが転じて一般の土地の取引価格に対して目安を与えるものとなっています。そのため、土地の適正な価格を判断する客観的な目安として活用されています。
なお、公示価格を補うものとして、都道府県基準地価(この用語に付きまして、改めて機会を設けて説明することにします。)というものがあります。これは都道府県が示す土地の値段となります。毎年7月1日が評価時点となり、9月下旬頃に公表されます。これも公示価格と同じような水準の評価となっています。公示価格や都道府県基準地価を閲覧したい時は、国土交通省が運営している「土地総合情報ライブラリー」を利用すると良いでしょう。
以上見てきましたが、公示価格は土地や土地建物を売却する方にとっても、「売るとしたら、相場はこれくらいの価格になりそうなのだな」と参考になります。買いたい方にとっても、「これくらいの価格が相場なら、金融機関等からの借り入れや親等に贈与してもらう必要があるのかな」と判断の材料にもなる大事な指標価格だと理解してもらえれば良いと思います。