消費税(その1)
2012年8月31日消費税について以前取り上げました。重要な問題でもあり、もう一度わかりやすく説明させていただく意味で、今回と次回にかけて見ていきたいと思います。
本や食べ物などモノを買うと支払うのが消費税です。電車の運賃などサービスを利用する料金にも消費税はかかっています。現在であれば本体価格400円のマンガ本を買うのに5%を上乗せして420円を支払いますが、10%に上がるとさらに20円多く払わないといけません。一つの買い物では少ない金額でも積み重なれば高額になります。例えば、税抜きで1日1,000円を食費に使った場合、1年間で支払う消費税は1万8,250円になります。消費税が10%だと、この倍の金額になります。
また、消費税は安定した税収が見込めるわけです。1989年に消費税が設けられた時の税率は3%で、この年度の消費税による収入(税収)は約3兆円でした。当時は日本の経済状態が良く、個人が収入から支払う所得税、企業などが支払う法人税はそれぞれ約20兆円ありました。その後、経済が悪化し、所得税と法人税による収入が激減しますが、消費税は食料品など毎日必要なものにかかるものなので税収は大きく変わりません。1997年に5%になってからは毎年10兆円前後と安定しています。税率を上げれば収入が確実に見込めるわけです。(出典元 http://mainichi.jp/feature/maisho/news/20120830kei00s003000c.html)
以上見てきましたが、ポイントとしては、①大人も子供も負担する税金であるということ、②国の借金が増え過ぎるのを避けるため引き上げるということになろうかと思います。議論は多いところでしょうが、問題は山積していますね。