申告漏れって脱税なの?
2012年4月11日今回は小難しい話しは辞めて、実務経験の中で何人かの納税者から耳にした、「申告漏れ=脱税」と認識されている点について触れてみたいと思います。気楽に構えて下さいね。
申告漏れとは、本来申告義務があるにもかかわらず意図的か否かは別にしまして、申告書をそもそも提出していないもしくは申告書は提出したが正しく記載されていないことです。すなわち、税務署である課税当局が調査や資料等からの把握により、申告漏れを指摘し、申告期限後に提出することです。
では、脱税とはどういうことを指すのかですが、この定義づけも研究者等や書物等によってまちまちではあります。私個人的には中でも、課税要件の成立の事実を全部又は一部について故意を持って秘匿(隠す)し、課税を不法に免れる行為という定義づけがしっくりきて今もそのように理解しています。条文上も『隠ぺい・仮装』と表現されています。
難しい表現を使ってしまいましたが、課税要件を満たしたために申告書は提出しているのですが、本来の課税されるべき金額を不法に免れて金額をことさら過少に申告しているというものです。